手術

当院では下記の局所麻酔で可能な

  1. 包皮環状切除術
  2. 男性不妊手術(両側精管部分切除及び結紮術いわゆるパイプカット)
  3. 尖圭コンジローマ切除・電気焼灼術を行っています。

手術を行う曜日や時間はあらかじめ決めていません。
外来で希望があればその都度決めています。

手術希望の方は受診前にクリニックに電話していただき(052-951-2212)、その旨を受付にお伝えください。

(1)包皮環状切除術 

いわゆる包茎の手術です。包茎には、包皮口の狭窄を伴い翻転させて亀頭を露出できない真性包茎と包皮口の狭窄はなく翻転して亀頭を露出することが可能な仮性包茎の二つに大別されます。

真性包茎の場合は、包皮と亀頭の間に垢などの汚いものが貯まりやすく感染源となり、尿路感染やがんのリスクが増えることになります。

包茎の手術は環状切除術といって余剰な包皮を切除して、非勃起時にも亀頭が露出するようにするものです。真性包茎は病気の原因となるので、手術適応とされ保険診療となります。また包皮や亀頭の炎症を繰り返す場合も保険適応が可能です。これに対して仮性包茎は医学的適応はなく、外観上の問題なので、自費診療となります。しかし亀頭を洗浄しやすく清潔にしておけることや、亀頭を露出することで刺激に強くなり性行為の際に持続時間が長くなるメリットもあると考えられます。

当院では仮性包茎に対する環状切除術は、手術料、薬剤費、術後の処置費を含めて税込み110.000円で行っていますが、初診料3000円と再診料1000円(ともに税込み)は別途必要となります。

手術術式のシェーマにつきましてはこちら(PDF:包茎手術図)をご参照ください。

また手術前に書いていただく同意書については下記ファイルをご参照ください。

(2)男性不妊手術(両側精管部分切除術いわゆるパイプカット)

男性側で行う避妊手術です。手術は局所麻酔下に両側陰嚢上部を約1cm切開します。精管を引き出し、約1cmを切除し、精管断端を結紮します。皮膚を縫って終わる30分ぐらいの手術です。

術後約8週間後に精液検査して精子がいないことを確認します。当院では手術料、薬剤費、術後の処置費を含めて税込み110.000円で行っていますが、他に初診料3000円と再診料1000円(ともに税込み)が別途必要となります。

パイプカットした後、無精子が確認されるまでにはおよそ8~16週かかります。術後精子がないことが確認された後でも、再開通などの理由で2000組に1例の割合で妊娠する場合があります。再び精管をつないでも、成功率は50%程度でとくに結紮後10年を経過すると自然妊娠可能となることは極めて困難になります。これらのことをよく理解して手術するかどうかを決定してください。原則、本人のみならず配偶者の方の同意をいただくようにしています。

詳しい手術の説明はAUA(アメリカ泌尿器科学会)精管切除ガイドライン2012(2015年改訂版)または本山ゆうクリニック 伊藤裕一先生ご要約を本ガイドラインの要約(本山ゆうクリニック 伊藤裕一先生による)を読んでください。

パイプカットの同意書はこちらです。

(3)尖圭コンジローマ切除・電気焼灼術

尖圭コンジローマの治療の第一選択は、イミキモドクリーム(ベセルナ®クリーム)の局所塗布です。しかし消失に約8週間と長い期間の塗布が必要となります。また尖圭コンジローマが大きい方は、消失までに時間がかかります。そこで早期に治療を終了したい方には、凍結療法や切除及び電気焼灼が有効です。当院では切除及び電気焼灼を局所麻酔下に行っています。保険適応があります。説明同意書はこちらです。